1959年に登場した111シャーシは、MBとしては初めて完全なモノコックボディを採用していました。しかし、話題になったのはその構 造よりもむしろ外観でした。50年代半ばよりアメリカ車を中心に流行となっていたボディスタイルを、メルセデスが取り入れたからです。大きくラウンドした 前後ウインドウやテールフィンは、まさにアメ車のそれを意識したものであり、流行を追い掛けたスタイルだとしてユーザーの反応は賛否両論だったようです。 またこのモデルから初めて「縦目」と呼ばれることになる縦長のライトカバーが採用され、後に登場するモデル全てに順次採用されていきました。
1960年にはこの111シャーシの2ドアボディが登場します。クーペとカブリオレの両方が登場しますが、どちらもセダンで物議をかもし だしたテールフィンは採用されず、リアビューは全く異なるものとなりました。グレードとしてはセダンのトップグレードである220SEのみが用意されてお り、220、220Sはセダンのみでした。
1965年はMBの大きなモデルチェンジシーズンであり、SクラスはW111から後継モデルであるW108/109シャーシへとバトン タッチすることになります。しかし新しいシャーシに変更されたのは4ドアセダンのみで、2ドアのクーペとカブリオレに関しては111シャーシのまま継続さ れました。ブレーキは新たに全輪ディスクブレーキが標準装備となり、これまでの220SE、300SEに加え250SEがラインナップに加わります。また 同時に230Sというモデルが登場しますが、これは新しいSクラスセダン(W108/109)がより大きな排気量になったため、廉価版としてW111の4 ドアボディを流用して設定されたモデルでしたが、1967年までの約2年間でカタログから姿を消しています。
1968年には2ドアボディも220SE、250SE、300SEの全てが消滅して、新たに登場した280SE1種類となります。そして 翌69年には新開発のV8エンジンを搭載した280SE-3.5が登場。同時にフェイスリフトが行われます。このマイナーチェンジではエンジン高の低下に 伴ってボンネットとグリルが低くなり、オーナメントも小さなものに変更されました。そのほか外装ではバンパーにラバーが追加されたりテールライトレンズ形 状の変更が行われ、内装のデザインも大きく変更されています。その後71年までクーペ、カブリオレともに生産されますが、新しいクーペモデルである 350SLC(W107)の登場に伴って2ドアモデルも生産を終了。111シャーシは完全に消滅します。
今回Blessに入庫した固体は、W111クーペでモデル末期のボディ車両
内外装を何年か前にレストアされたで有ろう内外装はとても綺麗で魅力的な車両です。
見た目は、完全なオリジナル車両で改造の一切無いシンプルかつエレガントなとても魅力的な車両です。
内装の赤革シートとウッド回りの色のコントラストが絶妙でこの時代の車両の良さがとても伝わってくる車両です。
ノンオリジナルなウッド調ステアリングですが純正ステアリングをベースに製作された物の為形状は当時の物と同じで極端な違和感は感じられませんがここは時期オーナーに成る方の好みにお任せしましょう!!
この車両の最大の内容は、エンジン&ミッションです!
103型エンジンミッションに積み替えられていますがボンネットを開けなければ一切違和感を感じさせない状態です。
試乗して見ますたが旧車のオートマチック車両に良くある高速走行時の高めなエンジン回転が無く静かに高速走行でき快適に運転が出来ます。
普段乗り目的でW111/クーペをお探しの方にはとても快適に乗れるベストマッチングな車両だと思います!
Mercedes Benz 280SEcoupe3.5
備考
左H AT PS クーラー 全席PW 赤革シート ウッドパネル
ETC ホワイトリボンタイヤ 103エンジン&AT公認積み替え