備考
右H フル装備 クリーム革シート パワーシート クルーズコントロール
2WAYサンルーフ ムートンマット ETC JACK BARCLAY物
内外装美車 機関良好!
1965年9月に発表された新世代モデル、シルバー・シャドウは従来型のシルバー・クラウド系のような独自の伝統的スタイルを持たず、極めてオーソドックスな3ボックススタイルのモノコックボディを持つ“普通”のサルーンであった。しかし、そのボディの下に隠されたメカニズムは決して普通のものなどではなく、従来の保守的なR-Rの伝統を覆すアバンギャルド的テクノロジーが満載されていた。エンジンはクラウド系/ファンタムVのV8OHV・6230ccエンジンが踏襲されるものの、これまでリーフリジッドだったリアのサスペンションはシトロエン特許のハイドロニューマティックを採用した自動車高調節つきの独立懸架となり、ブレーキも旧来のイスパノ・スイザ式メカニカルサーボつき4輪ドラムから、一挙にハイドロニューマティックによる油圧作動の4輪ディスクとなった。もちろん内/外装のフィニッシュの素晴らしさはR-Rの名に恥じないもので、バァ(玉杢)・ウォルナットのウッドトリムとコノリー社製最高級レザーハイド、ウィルトンのウールカーペットが贅沢に奢られている。'70年、エンジンが6747ccにスケールアップされる一方、ミッションもこれまで対米輸出仕様に採用されていたGM製ターボハイドラマティックに統一された。'77年春、ステアリングギアボックスがラック&ピニオン化され、カマルグでその効力が実証された全自動エアコンディショナーやフロントのエアダムスカート、数年前から北米仕様に装着されていた5マイルバンパーを標準装備したシルバー・シャドウIIに進化する。また、シャドウIIのロングホイールベース版には懐かしいシルバー・レイスのネーミングが復活した。写真・データとも1966年。